仕事帰りに、心が軽くなる時間を。名古屋で見つけたダンスの楽しさ
- 伊勢 順バレエ団
- 5 日前
- 読了時間: 2分
体は動かせば、ちゃんと動いていく

最近、レッスンをしていて改めて感じることがあります。それは、体は動かせば動かすほど動いていくということ。
「痛いのを我慢する」とか「辛いのを耐える」とか、そういうことではなくて、「今日はどんな調子かな」「まだ動けるところはあるかな」
――そんなふうに自分の体と対話するようにレッスンをしていくと、不思議と心まで動き出していくのがわかります。
バレエのレッスンって、ゆっくり優雅に見えるけれど、実は全身を使う運動。
特に、後ろ足を上げる「アラベスク」は普段使わない筋肉を動かすから、とても良いトレーニングになります。
足が高く上がらなくても大丈夫。
大切なのは「後ろ姿がきれいに見えるラインをつくろう」という気持ち。
その小さな積み重ねが、体も心も少しずつ変えていく力になります。
続けることが、何よりもすごいこと
先日、久しぶりにレッスンに来られた生徒さんがいました。
「あれ、少しお顔が丸くなった?」と思ったら、4か月ぶりだそう。でも先生が笑ってひとこと。
「技術は落ちてない。少し太っただけだね。1か月やれば元に戻るよ」
お仕事が忙しくて半年ほどお休みしていたり、
月に1回ペースで続けていたり――それでも10年以上。
そうして細く長く続けてこられること自体が、
人生の一部に“バレエ”が溶け込んでいる証だと思うと、自分の楽しみ生活の中にあって羨ましいです。
この時期になると、
「久しぶりに体を動かしたくて」と顔を見せてくれる方も多くて、レッスン後には「今年もいろいろあったね」なんて近況報告会に。
その姿を見るたびに、
“続けるって、特別な才能だな”と感じます。
体は、ちゃんと覚えている
先生がおっしゃっていました。
「正確なレッスンは、体に残るのよ」
本当にその通り。
人間の体って、休んでいた時間さえ受け入れて、
また動き出す準備をしてくれている。
名古屋でバレエを続けている生徒さんたちを見ていると、「自分の体を信じて動くこと」が心の元気にもつながるんだなと感じます。





